武蔵野東学園連合後援会だより (5・6・7月合併号)  ページ;3  

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BHS発表会見学ツアー2001 
 4月24日〜30日、今年もボストン東スクールの発表会に合わせてボストンツアーが行なわれ、学園からは野田学園長と長内副学園長、後援会からは田中会長、井上会長、高橋会長そしてむらさき会の内堀会長の6名が参加した。皆さまにも是非、その感動を伝えたいと各会長が担当を決めて寄稿をして下さいました。

「ボストン東スクール」のこと

高等専修学校後援会々長
田中 法臣

 いよいよボストンに到着した。何やら体中が緊張してきたような気がした。それもそうだろう遥か遠い日本よりこの地、ボストンに「発表会の見学」に来たのである。
 今までのニューヨークでの井上会長とのジョークバトルも休戦をし、ボストン東の真髄と北原キヨ先生がこの地に開校された意義を、この目と体でしっかりと見て感じていきたいと思いました。
 我々の宿であるホリデーインホテルよりさほど遠くない所にボストン東はあり入口の両脇には「Boston Higashi School」と書かれた青い看板が立つ。周りの樹木と調和しながらも目立つ看板で、中へ入ると両脇に小川が流れており、S字カーブのアプローチが丘の上へと繋がっていた。ふと、横を見ると鋼鉄製の大きな箱を見かけました。これは「高圧キャビネット」と言いまして、電力側と需要家側の分界点ボックスなのです。この箱を分かったのは私だけだと自負しております。電気設備業という仕事柄、すぐに目に入ったという訳です。丘の上の建物はといえばやはり樹木とマッチした素晴らしい建物であり、このような環境の中で教育を受けられる生徒達は、又日本とは違った心の豊かさ、感性に大きな違いが育まれることであろうと思います。
 一行はボストン東の高松先生に案内され、学校の説明をうけました。この学校は特殊教育機関として認可を受けた私立学校であり、障害児のみが在学する学校であること。又その障害の程度に応じた特殊教育を受けられるという障害児本位の教育方針であることや教育費の自己負担がないことなど素晴らしい教育環境にあることを教えて頂いた。その後、各教室に案内されましたが、どこの教室も明るく清潔感漂っており、聞けば、毎日、清掃専門業者に委託しているという事でした。体育館では「発表会」の予行演習が行われており、先生方の熱意あふれる指導に、大変感銘を受けました。
 ボストン東とそのとりまく環境はまさに「障害者先進国」であり、日本でも早く同じような環境を実現したいものだと思いました。

「卒業ダンスパーティ」のこと

中学校後援会々長
井上 雅広

 卒業生7人がタキシードに身を包み、照れてる人、緊張している人、でも何れも堂々と胸を張ってリムジンから降りてくる。受付で胸に花をつけてもらいとても嬉しそうにしている。
 パーティ会場では今か今かと待ちわびている両親。入場の音楽が流れピンスポットが入口を照らすと、卒業生の入場です。会場内の割れんばかりの拍手に笑顔で大きく手を振って応える卒業生。
 開会宣言、卒業生代表の挨拶が終わるやいなやダンスミュージックが流れ、先生・スタッフ・両親が卒業生を取り巻いてダンスタイムがスタートした。中には久しぶりに会えたのだろうか、我が子を強く抱きしめたままの両親もいます。私は胸が熱くなり、涙があふれて、ビデオを廻せなくなるほどでした。ボストン東では、寮生活の生徒が80%という事もあり、久しぶりの親子の対面が多く、我々もとても感動しました。時間も残り少なくなってきたとき、料理の並んでいるテーブルを見ると、ほとんど手付かずという状態で、時間が経つのも忘れダンスに夢中になっている親子に、日本もアメリカもどこの国でも子を思う親の気持ちは同じだと感じました。感激・感動させられた涙・涙の卒業ダンスパーティでした。

 

 

 

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「発表会」のこと

むらさき会々長
内堀 徹

 4月29日、日曜日の午後、現地のネイティック高校で第14回発表会があった。華々しいHigashiJazzバンドの演奏をオープニングにファンテイジア校長の開会挨拶、野田学園長の祝辞等に続き我々4会長も東京からのゲストということで紹介して頂いたあと、プログラムにそって音楽・体育・小演劇の順に進行していきました。
 全体の構成や内容は東学園の発表会とよく似ておりますが、特に印象的だった事は各プログラム終了後の観客席の熱狂的といっていい程の歓声と拍手です。感情をストレートに表現する国民性の違いもあるでしょうがあたかも舞台と観客席が一体となったショーを見ている様に感じた事です。また、ステージの発表も前々日ボストン東見学の際に見せていただいたリハーサルと同じ生徒かと疑う程、向上していた事に驚きました。
 野田学園長がよく話される「立派な舞台で、綺麗な衣装を身につけ、大勢の観客を前に演ずることの教育的意義」とはこのことなのだと実感した時でもありました。自閉児のみによる発表会、それはまた東学園の発表会とは少し違った意味での感動を胸に会場を後にした次第です。

「再び訪れたボストン」

小学校後援会々長
高橋 信一

 入口を車で走り抜けようとすると、植えたばかりという桜の並木が私達を迎えてくれた。桜以外は2年前と変わらないままのボストンはとても懐かしく感じられた。
 今年は、中・高・むらさきの会長さん方と共に4人での参加となりました。私達は世界各国から集まった126名の子ども達に笑顔で歓迎され、学校内を案内されました。
 今回の発表会の視察はカメラのシャッターではなく脳裏に焼き付けることのできた視察となり、終始笑いの絶えないツアーにすることができ学園及び後援会の皆さまに深く感謝致します。

 

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